船川です。

東芝とAIG、日本のメーカーと米国の金融業を経験し、その後MBA取得後、シリコンバレーでの4年間の「コンサル修行」をしました。気がつけば、今日にいたるまでの28年間、グローバル経営の様々な課題を扱ってきました。PMI(Post Merger Integration)、グローバル製品戦略のローカライゼーション、ビジョン、ミッション、バリューの浸透、管理職者のアセスメント、タスクフォースのファシリテーションなどなどのコンサル案件。加えて、企業研修の他、NHK教育テレビでの番組講師、大学院の准教授なども務め、グローバルビジネスに必要なマインドとスキルの教育・普及に努めてまいりました。
 2004年から始まった社団法人日本能率協会が、海外でのリサーチも含めて合計30日間にわたるアクション・ラーニング・プログラム、Global Business Leader(GBL)の主任講師にも任命されました。

グローバルリーダー育成2.0宣言

 これだけ見てきた経験から2020年に向けて宣言したいのが、グローバルリーダー2.0の育成宣言です。つまり、産業革命4.0、テクノロジー4.0の大きなうねりが押し寄せる今、人の育成、ましてやリーダーの育成は全く追いついていないのです。その現実を踏まえて、もう一度、グローバルリーダー育成に取り掛かろうという意図です。今から、20年―15年前に始まったグローバル人材育成ブームを1.0とすれば、まさにこれから必要なのがグローバルリーダー2.0の育成です。


 具体的には、
・DX (Digital Transformation)からSDGs(Sustainable Development Goals)までカバーできる広い視野と高い視座、論理思考、クリエィティブ思考、そして対話力まで実践できる多面的なスキルセットの育成
・ダイバーシティの高い環境の中で、人を巻き込み、リードできるマインドセットの醸成
・複雑にして素早い環境変化を把握し、たゆまぬ自己変革ができるための「これからのリベラルアーツ」の習得と生涯学習者としての自己省察力の強化がこれまで以上に求められるのです。
現在、世の中にいる5人に一人は22世紀を見届けることができるでしょう。これからのグローバルリーダーは文字通り、地球規模(Planet-scale)の課題から各社、各人の至近距離の課題まで対峙し、解決のために一歩踏み出すことができるリーダーが必要なのです。

今こそ、宣言します。グローバルリーダー2.0の育成をこれから全力で取り組みます!

                 2019年11月29日 グローバルインパクト代表取締役・マネージングパートナー 船川淳志